マインドとというものがあります。これはお城の城壁みたいなものですな。
赤子のときはみな誰でもありません。
名がない。名という個がない。名という縛りがない。無です。
言葉がない。言葉がないので思考がない。あるがままを体験する。空を行き交う雲を見つめるようなもの。思考がないので分類がない。分け隔てできません。
混沌という意識すらなくその中にとどまります。
我等は思考を発達させ、いわゆる精神体、マインドを発達させ自我を形成してゆきます。
個としての自分を体験するために。
自分という城の主となるわけですな。一国一城の城主です。
殿!!!
城を建て、城壁を築きます。立派なお堀なんかも掘ってみました。
素晴らしい城です。
城門もこれまた、かなり立派です。ガラガラガラ、ドーン!
ん、安心じゃ!
長い年月が立ちました。
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いまこそ城壁をとりこわそう。城がなくとも人はいきてゆける。
殿! 城下は活気に溢れておりますぞ!